こんにちは。yaichiです。
早いもので10月に突入です。
少しずつ涼しくなってきて,季節の変わり目を感じますが,株式市場は変わらず不安定なままですね。
ただでさえ体調を崩しやすい季節なのに,精神的にも参ってしまいますよね。
本日の東京株式市場
TOPIXの日足チャートです。
TOPIXとは東京証券取引所一部に上場している株式の詰め合わせパックです。
※注釈
「東証一部」というワードは耳にしたことがあるのではないでしょうか。
要するに,日本の大企業でチームを組んだ日本代表みたいなものですね。
ちなみにアメリカ代表なら「S&P500」といった感じです。
9/14に高値を付けて以降,ずるずると下落が続いています。
そして本日10/1には前日比-2.16%安と,1日としては大き目の下落率となりました。
だれでも自分のお金が減っていくのは怖いです。
このままずっと減り続けたらどうしよう・・。
逃げ出してしまいたい・・。
それが普通の感情だと思います。
私も投資をしていて株価が下落している時は,やはりいい気分ではないですね。
でも落ち込んでいるだけでは,金銭的にも資産を削られ,精神的にもHPを削られるばかりです。
やられっぱなしです。
それでは長期投資を続けていくのはしんどいですね。
そんなときに個人投資家が見習うべきは「彼」の行動です。
買い支えるのは?そう!我らが日銀!
日本銀行は1日の東京株式市場で、上場投資信託(ETF)を701億円買い入れた。9月29日に続き今週2回目の購入。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-10-01/R0AIOHDWX2PZ01
週に複数回の購入は3月22日(501億円)と24日(701億円)に実施して以来。今回の購入額は3カ月ぶりだった前回と同じで、今年の累計は8734億円となった。
そう!我らが日銀の出動ですね。
日銀は日本の株式市場が下落すると,TOPIX連動型のETF(上場投資信託)の買い入れを通じて,日本の株価を買い支えています。
実際,9/29と10/1に出動しているのもTOPIXが下落したタイミングです。
さらに2020年2月には,コロナショックによる暴落時,買い入れ上限金額いっぱいまで連日買い支えていました。
これは株式市場がクラッシュして,日本経済に悪影響が出てしまうのを予防するためです。
株価が下落したとき,買い支える。
これこそ個人投資家が参考にするべき行動だと思います。
株価が下落しているとき,ほとんどの人は恐怖を覚えます。
特に暴落や数か月,数年にわたって下落し続ける相場では,かなりHPを削られます。
多くの人は,株式を手放してしまいます。
一部の人は,株式を売らずに持ち続けます。
そして本当にごく一部の人だけが,株式を買い増します。
歴史的に見て,今お金持ちと呼ばれる人はどのタイプの人たちなのでしょうか。
言うまでもないですね。
ちなみに日銀の保有するETF(上場投資信託)の含み益は今年2月時点で約15兆円とのことです。
個人投資家が考えるべきこと。「大株主」日銀のあり方とその行動
個人投資家が参考にするべきは,株価下落時の日銀の行動です。私はそう思います。
でも資本主義における中央銀行の行動としては,正直ゆがみがあると考えています。
ETF購入を通じて日銀が間接保有する株式のシェアが20%以上の企業は、アドバンスト、ファーストリテイリングなど4社、10%台を占める企業は71社に上る。(中略)。中央銀行が株式市場の「最大株主」という異常な状態が解消されるのは当分は難しそうだ。
https://diamond.jp/articles/-/267714
株主とは株式会社のオーナー,所有者です。
社長であっても,株主がふさわしくないと判断すれば辞めさせられてしまう。
それが株式会社の仕組みです。
株主の中でも,最も多くの割合を保有している人のことを,最大株主や筆頭株主と言います。
筆頭というだけあって,最も発言力をもつのが筆頭株主です。
そして日本の市場では,日銀こそが筆頭株主にあたります。
※注釈 日銀はTOPIX連動型のETF(上場投資信託)を通じての保有のため,直接の筆頭株主ではありません。 その間接的な保有金額で見たとき,最も大きな割合を占めているのが日銀ということです。
中央銀行が,その国の大企業に対して最も大きな発言力をもつ。
資本主義国家としてそれはどうなの?,と私は考えています。
少なくとも,世界で中央銀行が株式を保有している例は他にありません。
私が勤めている会社も東証一部に上場しており,TOPIXを通じて日銀が大株主となっています。
例えば弊社が日本国内ではなく海外のお客さんを厚遇して,日本経済に悪影響が出るとします。
そんなとき日銀は弊社に対して,
それはあきまへん。うちんとこ優先してもらわにゃあきまへんで。
と言うことができるし,筆頭株主の要求ですので無下に扱うこともできないです。
もちろんそんなことをすれば,日銀は世界中からのバッシングを受けるでしょうし,そう簡単な話ではないでしょう。
でも何かしらの国家的な危機が起こったら?戦争が起こったら?
例えば,コロナ感染が広まり始めたとき,
国内の物資が不足しているから日本企業は海外へ輸出禁止!日本第一!
とお達しが出ていたら。
しかもそれが法律的な行政命令だけではなく,株主要求だったとすれば・・。
資本主義の仕組み的には無視できないものになります。
おわりに
考えすぎかもしれません。
というか考えすぎでしょうね。
現実としてそんな事態になることはないのでしょう。
でも私は資本主義国家において,中央銀行が株式市場の筆頭株主という状況が,どうにも健全とは思えないです。
ですので,私はこれまで日本株にはほとんど投資してきませんでした。
個人投資家は株価下落のときの日銀の行動を参考にすべき,という考えは変わらないです。
でも,そもそもの日銀のあり方に違和感を感じているのも事実です。
ですので株価下落時に買うとしても,日本株ではなく自分が納得して持ち続けられる株式をこれからも買い増していこうと思います。
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