【急落】日経平均3,600円超安!「令和のブラックマンデー」と数字で比べてみた。
こんにちは、やいちです。
日経平均が大きく下がったみたいですね。「過去3番目の下げ幅」という見出しが、ニュースに並んでいました。
私はふだん相場をこまめにチェックしている人間ではないのですが、前の記事を書いている途中で”下落”の文字列が目に入り、「これは記事にしなければ・・!」と思った次第です。
今回は、そのときの気分ではなく、数字だけを並べて客観的に比べてみたいと思います。下げ幅だけを見て「売ったほうがいいのかな・・」と迷っている人の、判断材料のひとつになればうれしいです。
6日、日経平均株価は大きく下落し、終値は過去3番目の下げ幅となりました。
東京株式市場で、日経平均株価の終値は、5日より3600円以上下落し、5万8000円を割り込みました。
記事によると、前日のアメリカ市場でAI・半導体関連株が大きく売られた流れを受けて、東京市場でも売りが広がったようです。取引時間中には、一時4,300円以上も値を下げる場面がありました。
背景には、米国中間選挙で民主党が大勝したことで、AIへの規制が強まるのではという警戒感もあると報じられています。中間選挙については、こちらの記事でも書きました。

3,643円安。数字だけ見ると、たしかに大きめの下落です。
ただ、ここで1つ注意したいのは、株価の”水準”がまったく違うということ。令和のブラックマンデーは3万円台後半からの下落でした。今回は6万円を超えたところからの下落です。
つまり。
同じ1%の下落でも、動く金額が倍近くになっているわけです。下げ幅の”円”だけで比べると、実態より大きく見えてしまいます。
そこで、下落率で比べてみると。
令和のブラックマンデーの12.4%に対して、今回は約6%。半分です。
もちろん、6%の下落も小さくはありません。1日で日本株の値打ちが6%目減りしたわけですから、軽く見ていい数字ではないと思います。ただ、12.4%という前例と並べると、少なくとも「史上最悪」の規模ではない、ということは言えそうです。
ちなみに、今回はTOPIXも5%を超える下げで、日経平均とほぼ同じくらい下がっています。一部の値がさ株だけが足を引っ張ったのではなく、市場全体がまとめて売られた1日だったみたいです。
下落のきっかけも違います。令和のブラックマンデーは、日銀の利上げと急激な円高、アメリカの景気後退への不安が重なったものでした。今回は、AI・半導体関連株の急落と、AI規制への警戒が中心と報じられています。
きっかけは違っても、共通しているのは「それまで大きく上がっていた相場が、一気に巻き戻された」という点です。上昇が急だった分、下げも急になる。相場の世界では、わりとよくある光景ですね。
では、令和のブラックマンデーのあと、株価はどうなったのか。答え合わせをしてみます。
暴落の翌日には、当時の史上最大の上げ幅で大きく戻しています。そこから約1年で、暴落前の最高値を更新。その後も上昇を続けて、今年の6月には7万2,000円台の史上最高値をつけました。
そして、ここが大事なところ。
今回の急落後の57,434円でさえ、令和のブラックマンデーの終値と比べると約1.7倍ほどの水準です。2年ちょっとで約1.7倍。
もしあの日、怖くなって全部売っていたとしたら。
その後の上昇のほとんどを、指をくわえて眺めることになっていたはずです。暴落の日に売った人は、損失を”確定”させただけで、回復の果実は受け取れませんでした。
しかも、この2年間は平穏だったわけではありません。2025年4月には、アメリカの関税政策をきっかけにした”トランプショック”もありました。それでも日経平均は、その数か月後に最高値を更新しています。大きな下げは、右肩上がりの道のりの途中にある段差のようなもの、と考えることもできそうです。
売ったあとに株価が戻ってくると、今度は「どこで買い戻せばいいのか」という新しい悩みが生まれます。高いところで買い戻すのは悔しいし、待っているうちにさらに上がっていく―。相場を見ての売りは、1回の判断で2回悩むことになるわけです。それを主戦場としている人もいるのでしょうが、私は苦手。
もちろん、今回も同じように回復するとは限りません。この先の株価がどうなるかは、正直、誰にも分かりません。
ただ、過去の暴落を振り返ると、相場は大きく下げたあとに、時間をかけて戻ってきたことが多い。ミスターマーケットは躁鬱激しいですからね。落ち込む日もあれば、はしゃぐ日もあるわけです。
バフェットも、株価が下がった局面を嘆くのではなく、優れた企業を割安に買える機会としてとらえてきました。短期的な値動きではなく、企業が稼ぐ力を見る。AI・半導体の需要そのものが1日で消えてなくなるわけではないですし、人類の欲望は無尽蔵だと私は考えています。
私が投資資産を取り崩すタイミングは1つだけです。
現金が必要になったとき。
相場が上がったからでも、下がったからでもありません。今は給料で生活費がまかなえているので、株式やインデックスファンドを売る理由はどこにもないんですよね。

思い返すと、コロナショックの直前に貯金のほとんどを投資に回してしまい、暴落時に買い増しできなかった苦い経験があります。でも、あのとき売らずに持ち続けたことは、今でも正解だったと思っています。今後も正解とは限らないですけどね。一応予防線。
暴落から自分を守ってくれるのは、相場を読む力ではなく、生活防衛資金と、売らないと決めた自分ルール。この2つが、精神を防護する堅牢な城壁なのかも。城壁の内側にいれば、外で嵐が吹き荒れていても、生活はいつもどおり回っていきます。
だからこそ。
今回も、私は狼狽売りはしません。いつもどおり余剰資金を積み立てて、保有している株式も手放さずに持ち続けようと思います。新NISAで投資を始めてから、初めて大きな下落を経験している人も多いかもしれません。でも、焦る必要はないと思います。
令和のブラックマンデーのあとの数字は、ちょっとした心の支えになります。
嵐が過ぎるのを、好きな本でも読みながら静かに待ちたいと思います。そして数年後に、「あの日も売らなくてよかった」と答え合わせをしてみたいな。
