【自己啓発本】そもそも自己啓発ってジャンルおかしくない?

読書

こんにちは。yaichiです。

Twitterで「自己啓発本」がトレンドになっていました。
どうやら「本を読もう!」というツイートで紹介されている本が,自己啓発系の本やハウツー本に偏っていて,一部の人から批判が上がっているという状況のようでした。

私も読書は好きなので,「本を読もう!」という趣旨には賛成です。
その読む本が自己啓発本やハウツー本に偏っていたとしても,別に個人の自由だと思います。
漫画とかラノベも好きなので,そちらに偏っていても一向にかまわないですね。
けしからん。もっとやれ。

でも前々から「自己啓発本」というくくり方には違和感があります。
なんとなく「頭痛が痛い」ような感覚です。
ツイートしてみたのですが,そもそも「自己啓発しない本」って存在するのでしょうか?

自己啓発本という不思議

じこ-けいはつ【自己啓発】の解説
本人の意思で、自分自身の能力向上や精神的な成長を目指すこと。また、そのための訓練。「自己啓発セミナー」

https://dictionary.goo.ne.jp/word/%E8%87%AA%E5%B7%B1%E5%95%93%E7%99%BA/

辞書によると,自己啓発とは自分の意思で能力的,精神的に成長しようとすることだそうです。
ポイントは「自分の意思で」という部分です。
外発的な要因で自分自身を変えるのではなく,内発的な要因でもって自分自身を変えていくという意味ですね。

具体例で示すと,うずまきナルトが九尾のチャクラを手に入れたのは外発的な要因です。
母親から受け継いだものですからね。ナルト自身の意思ではありません。
それに対して,九尾のチャクラをコントロールして自分自身の力としたのは,まぎれもなく内発的な要因です。ナルト自身が忍道を曲げずに成長しようとした賜物です。

ちなみに『NARUTO』も好きです。
ナルトの忍道に少なからず影響を受けているので,私にとってはまぎれもなく自己啓発本です。

自己を啓発できるのは自分だけ

ナルトの例を考えると自己啓発するのは自分自身であって,外にある何かではないです。
外的要因で自己啓発するというのは矛盾しているので,自己啓発本とは,自己啓発をうながす本という意味になります。

しかし,そもそも本自体が読み手に対して,何かしらを訴えかけてくるものです。
知識だったり,感情だったり,行動だったり。
対して読み手が何を受け取るのか,それは読み手次第です。

読み手が受け取った知識や感情に影響を受けて,自身の行動を見直すことが本の醍醐味です。
やっぱり「自己啓発をうながす本」というワード自体が,”自己啓発をうながす”と”本”の意味が重複しているように感じます。

結局,自分自身を啓発,つまり成長させようとできるのは自分自身だけです。
逆に言えば,自己啓発をうながす媒体は何でもよく,漫画でもアニメでも演劇でもいいです。
それを見て,あるいは聞いて,自分自身の考え方を変えたり行動を変えたりしたのであれば,それは立派な自己啓発だと言えると思います。

私にとっての自己啓発作品!

私が自己啓発本と聞いて,真っ先に思い浮かぶのは『鋼の錬金術師』です。
子どものころにテレビで見たアニメが入りですが,ハガレンで登場するセリフは間違いなく私の自己啓発をうながしています。

私が最も好きなセリフを紹介しておきます。

「鋼の錬金術師」著者・荒川弘/スクウェア・エニックス 第12巻より抜粋

みなさんも心に残っている作品,セリフなどはありませんか?
特に子どものころに見たものには,強い影響を受けたものもあると思います。
その言葉が今でも,人格に根付いている方もいらっしゃるのではないでしょうか。

大人になったからといって,自己啓発本を読んで自己啓発しなければならない,なんて決まりはありません。
子どものころに好きだった作品をもう一度見返してみることで,100冊の自己啓発本を読んでも得られない発見が得られるのではないでしょうか。

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