こんにちは。yaichiです。
みなさん貯蓄ってどれくらいされているのでしょうか?
このブログを見てくださっている方であれば,一般的な人よりも貯蓄に対する関心は高いのだろうと思います。
でも,貯金・貯蓄をこれからしていきたいんだけど,なかなか継続できなくていつも挫折してしまう・・。
という方もけっこう多いのではないでしょうか。
私自身,社会人なりたてのころは当然貯金0からのスタートでした。
大学時代は勉強が忙しくあまりバイトができなかった上に,卒業前の思い出づくりでほぼほぼ当時の貯金を使い切って卒業しましたからね。
文字通り0からのスタートです。
ただ,大学卒業前のこのお金の使い方は,個人的に最高な使い方でした。
今でも後悔はなく,当時の自分を褒めたいくらいですね。
そんなどこにでもいる若者である私でも,20代のうちに1,000万円以上の資産をつくることができました。
その過程で強く意識するようになったのは,貯金とは収入と支出の差から生み出されるものだ,というシンプルな事実です。
貯金・貯蓄の金額は唯一シンプルな方程式によって決まります。
その方程式と,具体的に貯金・貯蓄を増やす方法について考えてみたいと思います。
みんなはどれくらい貯蓄しているのか?
私のことを話す前に,平均的な家計ではどれくらい貯蓄をしているのか見てみたいと思います。
2021年2月に発表された総務省の家計調査(2020年)によると、勤労者世帯実収入平均は月52万9956円。そこから、社会保険料や税金などをひいた可処分所得(実質上の手取り額)は43万1992円となっています。
預貯金(増額分)の平均は13万8454円で、貯蓄率(預貯金÷可処分所得×100)は、32.1%。手取収入の3割近くを貯蓄している姿がうかがえます。
ここで使われている平均値は,一部の高所得者が平均を押し上げているため,実感より高い数値に思われるかもしれません。
それを加味して考えても,29歳以下の人が月収の4割以上を預貯金に回しているというのはとても頑張っていると感じます。
ただ,何度も言ってくどいようですが,このデータは平均値をもとに集計しているものですので,
実際の感覚より金額が大きく出ています。
ですので,このデータを見て落ち込んだり,焦ったりする必要はありません。
実際のところ,平均値以下の収入の人や平均値より低い預貯金しかできていないという人が多数を占めると思います。
数値自体は別にして,このデータの中に私たちが貯蓄を増やしていくためのヒントがあります。
家計を見直す際の大きな枠組みを考えてみたいと思います。
貯蓄をはかる唯一の方程式
繰り返しですが,貯金は収入と支出との差から生まれます。
これを数式で表すとこんな感じです。
貯金 = 収入-支出
そして,私はここまで”貯金”と”貯蓄”とを地味に使い分けていました。
貯金は収入と支出との差から生まれますが,貯蓄はここに運用の考え方が加わると私は考えています。
つまり,数式で表すとこんな感じ。
貯蓄 = (収入-支出) × 運用利回り
収入から支出を引いたものが貯金ですので,貯蓄は貯金に運用利回りをかけたものになります。
貯蓄は個人資産の時価総額とも言い換えることができます。
つまりその人が現時点で持っているものの,金銭的な価値を表したものです。
貯蓄を増やす具体的な方法
では貯蓄を増やすためにはどうすればいいでしょうか?
この数式を使って考えるとわかりやすいと思います。
貯蓄 = (収入[↑]-支出[↓]) × 運用利回り[↑]
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 運用利回りを増やす(上げる)
この3つのポイントを押さえることで貯蓄を増やすことができます。
逆に言えばこれ以外の方法で貯蓄を増やすことは基本的にできないです。
宝くじに当たったり,遠い親戚のお金持ちから相続金が舞い込んだり。
自分の力ではコントロールできないことですからね。
大切なのは貯蓄率を上げること
貯蓄を増やすために自分の力でできることはいたってシンプルです。
でも,だれしもわかってはいるけど実践,継続ができないというものなのかなと思います。
また一念発起して,支出を抑えるために節約生活をしてみたり,投資を始めて運用利回りを上げたけれど,全然貯蓄が増えないという方もいるのではないかと思います。
そういった方には「貯蓄率」という観点で家計を見直してみていただきたいと思います。
以前にも貯蓄率に関して記事にしていますので,こちらものぞいてみてください。
また継続ができないという方も貯蓄率を目標にしてみると,自分の達成具合がはっきり見えてきて,モチベーションが維持しやすいのではないでしょうか。
貯蓄率とは,収入のうちどれくらいの割合を貯蓄に回せているかを示した比率です。
数式にするとこんな感じ。
貯蓄率(%) = { (収入-支出) × 運用利回り } ÷ 収入
貯蓄額を収入で割ったものですね。単位は%です。
なぜわざわざ貯蓄率(%)にするかというと,部分的な成果ではなく家計全体の改善具合を見るためです。
例えば,投資で成功して運用利回りを上げられたとしても,支出が多いままでは貯蓄率は低く,貯蓄は増えにくいです。
また,節約生活をがんばって支出を抑えたとしても,収入が低く運用利回りが低いままでは,貯蓄率は低く,貯蓄は増えにくいです。
部分的に節約をがんばったり,投資をがんばったり,副業などで収入UPをがんばったりしても,
なぜか貯蓄が増えないという方には,ぜひ貯蓄率を確認していただきたいですね。
自分ががんばっているところ以外のところが原因で,貯蓄ができていないということが多いのではないかと思います。
さいごに,私自身のこと
私自身,社会人になったころはまだ投資を始めていませんでした。
収入は新卒社会人の平均的なくらいもらえており,福利厚生もあってあまり生活に困ることはなかったです。
大学時代が貧乏だった影響で,お金のかかる趣味も持ってなかったですからね。
でも,収入が大学時代から増えたにもかかわらず,貯金はたいして増えませんでした。
この摩訶不思議な現象に疑問を感じたことが,家計を見直すきっかけでした。
最初は節約を意識して暮らすようになったのですが,一向に貯金が増えない。
次に仕事を振られることが多くなって残業代が増えたのに,やっぱり一向に貯金が増えない。
おかしいなと思い,家計簿をつけてみてようやく謎が解けました。
節約を意識したとしても,そもそも手取りが少ない状況では毎月貯金は厳しいです。
そして手取りが増えたとしても,それに連動して支出も増加していました。節約を意識していてもです。
そこで初めて,収入を増やす,支出を減らす,どちらか一方ではだめでバランスが重要であることに気づきました。
家計簿の付け方も変え,収入に応じて支出額を割合で計算するようにしました。
その結果,毎月一定割合で貯金ができるようになりましたね。
それから貯蓄率という考え方を知ったり,投資を始めたりして今に至ります。
貯金0の新社会人からでも20代で1,000万円の資産を形成することは可能です。
ぜひ,今から資産形成の一歩を踏み出してみてほしいと考えています。
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